個人向けホームページを作る時代
こんにちは。千葉県柏市のホームページ制作会社3rd web(サードウェブ)の佐藤です。
今回は、これからは「一個人がホームページを持つ時代になった」という話をしたいと思います。
インターネット格差
私は「就職氷河期の団塊世代ジュニア」と言われるアラフォーなのですが、最近になって同年代の(経営者ではない)友人から「ホームページ」「ブログ」「SNS」について、よく相談されるようになりました。
相談される相手は、男性と女性が半々くらいなのですが、それぞれの背景はこのような感じです。
男性「これ以上のポストや給料アップの見込みがないので、個人の力でなんとかしないと将来マズい事になる。」
女性「子育てが落ち着いて、今の自分に何もないことが怖くなった。パートやアルバイトではなく、自分自身に付加価値を付けたい。」
このような同じ悩みを持つ人が大勢います。これはもう個人の悩みというか時代背景による社会問題になっているんだと思います。社会全体が低迷ムードなので、世の中自体が個人の力で何とかしなければいけない空気に包まれていますよね。
ちょうど私たちの世代は、「インターネットの普及」と「社会人として働き始めるタイミング」が重なる時代でした。ある人は仕事でインターネットをバリバリ使って、またある人は最近ようやくガラケーからスマホに変えたばかりで、インターネットとは無縁の生活を送っている人が混在する世代です。
今までは見えなかった他人の生活が、ここ数年でインターネット(SNSなど)によって可視化されたので、急激に「何か始めなければ!」という焦りを覚える人が増えたんですね。
ちなみに「何かやる!」というのは、「趣味で仲間(コミュニティ)を作る」「個人事業や副業で稼ぐ」などを考えている人が多いです。
SNSの飽和状態
現在はツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSを利用している人(見る専門含め)は多いですよね。アラフォー世代だとmixi(ミクシィ)というSNSが全盛期だったので、その延長で時代と共に人気のある他のSNSに流れた感じがします。
今までは情報収集や、友達との交流に利用していたSNSでしたが、「何か始めなければ!」という焦りから「自分をブランド化して情報を発信しよう!」という雰囲気が広まり始めました。
そして、情報を発信し始めた人たちは、みんなそろってSNSの中での自分の発信力の無さを痛感します。とくに発信しても反応がそれほどないと気付きます。
何事にも共通して言えますが、みんなが気付いて同じことをし始めた頃には「もう遅い」という現実が待っています。
その解決策として、僕は個人にもホームページを作ることをおすすめしています。
なぜホームページが必要なのか
冒頭で「ホームページ」「ブログ」「SNS」について相談されると言いましたが、ホームページとブログ(無料ブログサービスを除く)は大きな括りで「自分のメディアサイト」という意味合いで同じなので、ここではまとめて考えます。
なぜSNSだけでなく、自分のメディアを持つことをおすすめするのか。
理由は
- 社会全体に情報を発信しているため信用が増す
- お金をかけているので覚悟を感じる
- 真剣に自分に向き合う時間が生まれる
社会全体に情報を発信しているため信用が増す
アカウントを簡単に取得できて、本名ではなくニックネームで活動している人も多くみられるSNSは、しっかり作り込まれたホームページと比較すると、信用性は低いと言えます。
SNSも本名などのプロフィールや投稿を全体に公開していれば、ある程度の信用は得られますが、そのSNSの範囲内(グループ内)の人の目にしか届かない可能性が高いです。
SNSをやっていない一般の人に認知されやすい点も、ホームページの信用性が高い理由ですね。(認知度と信用度は比例します。)
実際に副業などの個人ビジネスでも、ネットショップやコンサルサービスをホームページから受注できます。
お金をかけているので覚悟を感じる
何かのメッセージを伝えたいときには、相手に対して自分がいかに本気であるかをアピールする必要があります。
そこでどれだけの本気度で覚悟を持って「自分を表現(情報発信)しているか」を、周囲の人はその人がどれだけ「時間またはお金を投資しているか」で判断します。
「時間」は積み上げないといけませんが、「お金」はその時間の代わりになります。「お金」を稼ぐにも時間が必要ということを誰もが無意識に判断しているからです。
正確に言えば、お金をかけてホームページを作るというより、「時間もしくはお金」をたくさんかけて作ったと思わせるホームページがあれば良いことになります。
真剣に自分に向き合う時間が生まれる
SNSや無料ブログなどは、コンセプトがなくても、なんとなく言いたいことを言えばそれなりに成り立ちますが、ホームページを作るためには、誰にどんなメッセージを伝えていくかを深く考える必要が出てきます。
ウェブサイト自体の自由度が高いため、書体、色、デザイン、画像、重要なメッセージの配置などを自分の好み通りに作れるからです。
自分の好みを表現する目的以外にも、「趣味の仲間を集める」「個人事業で稼ぐ」などは、その世界観に共感してくれる人を集める作業でもあるので、「相手に理解してもらえるかどうか」まで掘り下げて考えることになります。
結果的に、自分の中でも曖昧だったことがクリアになり、「軸が定まったおかげで発信力が強まる」という相乗効果も生まれます。
最後に
自分の理想を現実化させるためには、直接周囲の人に熱意を伝えていくのがベストだと思いますが、それには膨大なお金と時間がかかってしまいます。その役割を補ってくれるのがホームページです。
まずは少額で個人向けのホームページを作成し、徐々にやりたいことや狙いを定めて、並行してホームページを育てていく。ゆっくりでも確実に積み重ねることによって、きっと数年後には自分の理想が現実になると思います。